インターネットのけもの

全て妄想です。

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト舞台探訪記 「梅雨ノ空・玻璃ノ虹」

遊びすぎて期間が空いてしまいましたがまた書いていきます。書き終わるのはいつになるのだろうか。

 

 

2016年9月16日(金)

 

気持ちのいい朝です。普段は布団の中から抜け出せない僕も、ここでは一味違います。起床ラッパが響き渡っていれば完璧だったのですが、そんなものはなくとも綺麗に起床できてしまうです。

手早く身支度を済ませ、朝日に照らされるクエンカの街を見に行きます。

 

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1話の最後で朝日に照らされていくセーズの街を連想しながら撮りました。

 

こうしてみると、クエンカが本当に崖の上に建てられた街なのだと実感できますね。

今日はこのまま、散歩がてら昨日見られなかったところを見て回っていきます。しかしこの時、僕は大きな間違いを犯していたのです。というのも、朝晩付きのプランで予約していたにも関わらず、何を勘違いしていたのか、朝は付いていないものだと思い込み、朝食をとらないまま出てきてしまったのです。

気付いたときには既に遅く、朝食の時間はとっくに過ぎ去ってしまっていたのでした。翌朝、朝食の豪華さに驚いた僕が、再び失意の底に陥ったのも無理はないことだったのでしょう。

 

まずは一番身近なところから入っていきましょう。

パラドールの横は教会だそうですが、今は美術館として様々な作品が展示されているようです。いくらかの入場料を支払い、中を見学します。正直、僕は芸術にはものすごく疎いので、展示されている作品はさっぱり意味がわからなかったのですが、この建物内に入れているという事実にものすごく興奮し、隅から隅まで見て回ってしまいました。展示の都合上、隠れて見えなくなっている箇所もあったのが残念でしたが、十分に堪能することが出来ました。

 

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芸術はさっぱりでしたが、中に入るだけでも楽しめると思います。

 

橋を渡った先にある宙吊りの家も美術館として公開されていました。

ちなみにこの場所はBD3巻の表紙でクレハが走っている場所になっています。日中は結構人通りがあったので、人がいない状態で撮るのは難しいかもしれませんね。

 

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奥に抜けていくとパラドールに渡る橋へとつながります。

 

こちらの美術館はパラドール横のものよりも広く、各階に別れて様々な展示替してあります。どちらもそうなのですが、現代芸術というのでしょうか、ただ絵が飾ってあるだけではなく、何か不思議な創造物があわせて展示されていました。その辺特に疎い僕は何が何やらという感想しか持てていなかったのですが、時たま心惹かれる絵などもあり、途中からは普通に美術館として楽しんでいる自分に気が付きました。

宙吊りの家の美術館は上へ上へとあがっていく展示方法になっています。上がっていくうちに窓の外にひろがるあるものに気が付きました。

 

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ここはもしや。

 

宙吊りの家といえばナオミさんがリオに連れられてきたカナタにお風呂をごちそうした場所。そして、この高さにこの造り。これはカナタが落ちそうになった場所で間違いないでしょう。柱の形状なんかもおおよそ一致します。

 

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カナタがシュコを追って落ちそうになった場所。

 

そうか。ここでカナタははしゃぎ、リオの鈴を聞き、シュコに鈴をもっていかれたんだな。ある意味、ここから物語が始まったと言っても過言ではありません。

そのまま辺りを見渡していると、窓の外にひろがるある光景に気が付きました。

 

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よく丹精して育てられたであろう家庭菜園。

 

崖の上に家庭菜園が広がっていました。第1121小隊の家庭菜園はここから着想を得た可能性もあるのかな?と考えながら見るだけで、ただの家庭菜園もどこか楽しく見ることが出来たのでした。

内部は当然ですが美術館として機能しているため、特に作品と関係があるものがあるわけではないですが、歴史ある建物が元となっているからでしょうか、扉や窓といった小物を見ているだけでも雰囲気に浸ることが出来ることでしょう。もちろん、楽しめる絵画なんかがあれば、それは素敵なことですね。

 

美術館を出た後は、ひとまずマヨール広場へと向かいます。クエンカ旧市街は何をするにしても一度ここへ出てしまったほうがわかりやすいので、滞在される方は何度もここを訪れることになるかと思います。作品内でも何度か出ている場所ですので、何度来ても楽しめることでしょう。

今日は目には入っていましたが結局入っていなかったカテドラルへ入場します。バスで広場へ到着した僕を圧倒的な存在感で迎え入れてくれたカテドラル。ユミナ達が暮らしていた修道院のモデルでもあるようですが、ソ・ラ・ノ・ヲ・トを抜きにしてもクエンカの主要な観光地であることは疑うところはないでしょう。

 

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 圧倒的な存在感を誇るカテドラル。主に大聖堂と訳されるようですが、そこらへんの細かい違いは学のない僕には分かるはずもないのでした。

 

いくらかの入場料を支払い、内部の見学を始めます。入場料がいくらだったかはもう覚えていませんが、十分に支払う価値があると思いますのでケチケチせずに入ってみるべきです。何かツアーのようなコースもあったようですが、解説を聞いたところでビタイチ理解できないであろうことが確定していましたので、一人でのんびりと見て回りました。

ただ、ガイドがどこで説明を行っているかはこっそりと確認しておき、人がはけた後でそこを撮影しておくといったことはしておりました。当時は、(賢く観光できてるなあ)などと考えていたのですが、今になって写真を見返してみても結局何を撮ったものなのかは分からず、(わあ、綺麗だなあ)というアホ丸出しの感想しか出てこなかったため、そんなに賢くはなかったようです。

 

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カテドラルの内部はこんな装飾が至る所に散りばめられているため、見ていて飽きない。 

 

内部は基本的に撮影可能なので、バンバン撮りまくってやればいいと思います。どこも美しく、厳かな雰囲気が漂ってはいますが、それは決して僕達を突き放すようなものではなく、共に在ってくれるもののような気がしました。宗教的価値観は持ち合わせていない僕ですが、それでもここが特別な場所なのだということはなんとなく理解できたのでした。

美しい装飾はもちろん見どころのひとつなのですが、個人的にはステンドグラスも合わせて見ていただきたいところです。今まで意識して目を向けたことはなかったのですが、ここで初めてステンドグラスの美しさに気付かされました。また、ステンドグラスはそれ自体が美しいだけでなく、それを介することによって得られた光もまた、美しいのです。

厳かな美しさを持つ装飾が、その光によって更に際立つのです。ここでなら、確かに何かに祈りが通じそうな気がしました。人々を手を合わせたくなる気持ちにさせる何かがここにはあるのです。

 

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ステンドグラスの光に照らされる像。ただ美しい。

 

カテドラル内はかなり広く、別館のような場所もあるため、一人で見て回っても1時間は楽しめるかと思います。僕の場合は、この場所がやけにハマったこともあり、1時間以上滞在し、気がつけば100枚以上の写真を撮っていました。普段写真を取らない僕からするとこれはかなりの枚数です。「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」とは直接関係がないため、写真はあまり貼ってないですが、おすすめできるスポットであることは間違いありません。

 

カテドラルを出た後は街の探索を開始します。昨晩見て回ったところを中心に見て回ることとしましょう。日が落ちてから見るのと日中見るのとでは、雰囲気がかなり違ってくるはずですからね。 

 

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 カナタがしょげていた場所。ここから鈴の音を追いかけていく。

 

この場所は日中に見たほうがワクワクさせてくれますね。作品内の時間とリンクしていたほうが、より深く入り込める気がしてきます。ここでカナタは鈴の音に気付き、音を追って街の外へ向かっていくのです。写真ではわかりにくいですが、実際奥に見える門

 をくぐり抜けた先にはカナタが上っていたような特徴的な岩場が広がっています。

 

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1話でカナタが街歩きをしていた際に通った場所。

 

先程の場所から奥へと向かわず、右手にある階段を下っていきますと、このような景色に出会うことが出来ました。カナタが街歩きをしていた際に通った場所ですね。こうしたスポットを結んで、カナタがどんなルートで街を歩いていたのか考えるのも楽しいかもしれませんね。

 

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炎の乙女の儀式が行われていた場所。絶壁の上にあります。

 

こちらは昨晩見たときの方が、より浸れる環境だったように感じます。やはりこういった場所は作品内と同じ時間帯に訪れたほうが良いのかもしれませんね。 昼間は昼間で楽しめるのですが、夜にあった独特の空気は、当然ですが昼間には感じられませんでした。

 

本当は街を一通り見て回ってからにしたかったのですが、いい加減に我慢ができなくなって来たため、ここで一度街の外に出ることにしました。カナタがくぐったであろうあの門を通る時が来たのです。

 

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 街の内外を分断する門。門と言っても扉などがあるわけではないし、人が立っているわけでもない。

 

この門は隣が展望台のようになっており、周囲を一望できるようになっています。昨晩上ったところですね。街自体が小高い場所にある中で、この門は一番高いところにあるので絶景です。

 

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左に見えるのが門の先。右に見えるのがパラドール。なんて贅沢な眺めなのでしょう。

 

何度でも見たくなるこの景色。ある意味でソ・ラ・ノ・ヲ・トを象徴するといっても申し分ないでしょう。

 

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街の外から見た門。

 

展望台を降り、門を抜けます。振り返った景色は、何処かで見たような気がして、もしや1話のカナタが到着した場所?とも考えましたが、よくよく調べてみるとカナタが到着した場所のモデルはここではなく、アラルコンにあるとのことでした。どうやらただの勘違いのようです。

 

ちょうど昼食の時間だったので、ここで一度昼食を取りました。門を出て少し歩いた先にレストランがあったのでそこで済ませるとしましょう。案内されたのがテラス席だったためか、やけに蝿が寄ってきて大変でしたが食事自体は大変美味しく頂けました。

あと店で飼われている猫でしょうか。コイツがやけに寄って来ては皿を狙ってくるので緊張感も味わえてよかったですね。まあ、早く止めろや店員とは思いましたが。

 

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 愛くるしいフォルムで偽装しているが、淡々と食事を狙う魔物。

 

食事後は街の外の探索に入ります。クエンカの魅力は街中だけではないのです。

 

 

続く