インターネットのけもの

全て妄想です。

信じたもの

昨日も書いたように僕は未だに「流行りものに流されてしまっては自分の中の大事な何かが失われてしまう」という、中学生を拗らせまくったような思考を持っているのですが、そんな僕が他にも拗らせた考えを持っていないはずはありません。

24という真っ当ならとっくに現実を知っているはずの歳にもかかわらず、現実を上手く受け止めることのできなかった僕は、「本気を出せば大抵なんとかなる」とか考えていますし、もっと言うならば「自分には何か特別な力があるのではないか」と信じています。

ここで言う特別な力とは一般的な意味での才能のことはもちろんですが、僕が信じているのはそれだけではなく手から気が出るだとか世界を滅ぼすきっかけになれるであったりだとかいう、本当にどうしようもないものも含まれているのですから我ながら手のつけようがありません。

 

いや、僕にもわかってはいるんです。

僕はこの世界の主人公ではないし、ラスボスにもなれない。それどころか誰かの物語のモブキャラにすらなれないでしょう。それでも僕は・・・。それでも、この夢想をやめることが出来ないのです。

自分のことだからなんとなく分かります。僕はおそらくこの考えを大して変えることがないまま、歳をとっていくのでしょう。今までこの考えを変えられるようなきっかけが無い生活だったのに、これからあっさりと考えを改めるチャンスに直面できるとは思えないからです。

そしてそのうち、考えを改める素材を探すよりも今の自分の考えを補強する素材を探すようになってしまうのでしょう。

でも、そんな僕でも自身を持って生きていくことは出来ます。

なぜなら、このまま歳をとっていき、老いて死を迎えるその瞬間に「やっぱり気、でなかったな・・・」と言う僕はなんだかとても格好いい気がするからです。

 

自分の信じたいものを信じ続けられる、そういう存在で在り続けたい。