インターネットのけもの

全て妄想です。

理想の大人像

僕が今なによりも驚いているのは、幼い頃、「いずれは自分も真っ当な大人になって仕事に励み、世のため人のために尽くし、社会発展の礎を気付いていくのだろう」と思っていたはずが、実際に社会に出てみると明日提出しなければならないはずの書類が全く仕上がっていないにもかかわらず、颯爽と定時で帰ってしまえる人間になってしまっていたことでした。

小学生の頃の僕は真面目と言えるほどではありませんでしたが、それでも成績優秀、責任感もたっぷりと持ち合わせており、将来の夢は科学者になって宇宙発展に携わる研究がしたいという、今の僕を見たら絶望して自殺とかを考えてしまうんではなかろうかというくらいに真っ直ぐな少年だったわけですが、今日の僕といったら仕事はサボるわ居眠りこくわ、果ては携帯いじるためにトイレに駆け込むわと全くいいところがありません。仕事が出来ないだけならまだしも、先日は酒の飲み過ぎで人様に迷惑をかけまくるという底辺層の必修科目を輝かしく優の成績で収めてきたばかりです。

一体いつからこんな人間になってしまったのかと考えてみたのですが、すでに中学生の頃には「忘れ物のしすぎ」とかいう理由で音楽の成績が学年中下から2番目だったという大変不名誉な経験がありましたので、もしかすると小学生の頃は優秀だったという記憶も「せめて小学生の時くらいは良かったはず…!」と思い込んだ僕が作り出した幻想なのかもしれません。ちなみに、後日成績表を片手に音楽室に乗り込んだところ、どうやら不登校児より成績が下だという衝撃的すぎる事実を伝えられました。ハッキリ言って授業に出ていないやつよりも成績が下だという事実は全く意味がわかりませんでしたが、それ以上に僕よりも更に下のやつがいることに妙な喜びを感じてしまったことをよく覚えています。

 

そんな僕でもなんとか高校、大学には行くことが出来ましたし、その都度、問題があってもなんとかなるだろう、時間が解決してくれるだろうと思い、様々な問題を先送りにしてきたのですが、まさか今日になってこのツケを払わされるハメになるとは思ってもみませんでした。よくよく考えるまでもなく、完全無欠に自業自得なわけですが、こうなってしまったのもなにかの縁、三つ子の魂百までといいますし、自分の性格をどうこうするよりは、この性格をどう上手く運用していくべきか考えるほうがいいのかもしれません。

とりあえず明日提出の書類が全くもって出来上がっていない件については、うまくやり過ごさなければならないわけですが、考えてみると、別に書類が一つ出来上がってないくらいで死ぬわけではないし、もっと現実的なところで言ってもクビになったりするはずがありません。怒られるくらいならあるかもしれませんが、昨今の情勢を鑑みるに、向こうもパワハラとかいうワードには敏感でしょうから、精々お小言を頂戴するくらいでしょう。それをなだめすかして、これから頑張る姿勢をみせれば却って評価が上がってしまうかもしれません。今までのサボりは伏線だったというわけです。もちろん、上司が残業に追われているのを尻目に定時で立ち去っていたのも伏線だったわけです。

 

多分、こういうことばかり考えているからいつまで経ってもこんなんなんだとおもいます。これまでがサボりまくりだったからと言って、これからもそうあらねばならない道理はありません。むしろ長い人生という視点で見るとこれからこそが本番、今こそが頑張りどころです。定時で帰ることは決して悪いことではありませんが、上司が苦しんでいるなら手を差し伸べる姿勢くらいはみせるべきだったのです。仕事をほっぽり出して帰宅するなどあってはならないことでしょう。

そうと決まれば、明日は書類が出来ていないことに詫びを入れ、その後は一心不乱に書類に向き合うべきです。居眠りなど言語道断ですので、万が一を考え、今日は早めに寝てしまうべきでしょう。いつものようにインターネットの海にダイブして気がつけば3時だった、なんてことは絶対に避けなければなりません。

 

ところで話は変わりますが、昨日アニメのBDを買いました。「イリヤの空、UFOの夏」という作品で、アニメ単体の出来はそこそこといったところなのですが、原作の出来が素晴らしく、僕は原作者である秋山瑞人の大ファンであることから購入に踏み切りました。特典として、過去に収録された短編の再録集もついており、大満足です。先程この短編集を読んだのですが、あまりの面白さにアニメ本編を見てしまおうという気持ちになったほどです。ちなみに、アニメ本編は30分×6話で約3時間あります。今日は早く寝たほうがいい日です。現在時刻は22:30。

ここにあるのはバラバラのピース。それらがどう組み合わさって、どういう結末を生むのか僕にはわかりませんが、一つだけわかることもあります。

面倒になったら携帯片手にトイレに駆け込もう。