インターネットのけもの

全て妄想です。

十分に発達したサボりは仕事と見分けがつかない

学生というモラトリアム期間を終え、就職してからそろそろ丸二年。春には社会人三年目を迎える僕ですが、流石にこれだけの時間が流れると自分も社会を構成する一員だという自覚が芽生え、日々業務に邁進することに余念がありません。上昇志向の塊とも呼ばれている僕は、平日は与えられた仕事を淡々とこなし、休日は資格取得のための勉強に励む、そんな大人になってしまったのです。

 

即座にネタバラシをしてしまうと、まあそんなのは当然のように真っ赤な嘘であり、合ってることはと言えば春には社会人三年目を迎えるというところくらいで、実際には勤労意欲を欠片も感じさせないようなサボりっぷりだというのですからどうしようもありません。

ちなみに今日の日記のタイトルはサボり中に思いつき、「これは中々センスがあるなあ」とまだ業務時間中であるにも関わらずニヤニヤしながら、もしやと思い検索にかけてみたのですが、割と普通に引っかかったので呆然とするしかありませんでした。自分の凡庸っぷりを思い知った僕がその後のやる気を更に無くしてしまったのは言うまでもありません。悔しかったのでタイトルに使います。

 

最近の僕のサボりっぷりと言えばそれはそれはもうとんでもないもので、もはやサボりと言うよりはただの居眠りと言った方が相応しいレベルです。僕ほど豪胆になると、もう自席で普通に眠りこけてますからね。

しかもサボっているのは仕事だけではありません。この日記だって毎週末に書こうと思っていたはずですが書いてませんからね。じゃあ週末何してたかといえば、アニメをイッキ見していただけという救いのないものでした。でも見たアニメが面白かったのでまあいいかと無理やり自分を納得させることにします。

普段の生活態度が及ぼす影響というのは思っていた以上に大きいのでしょう。仕事・日記ともにサボりだしてからというものの、数少ない趣味だったはずの読書(漫画が主ですけど)・競馬に対する情熱もなんだか小さくなってしまったような気がします。まあ競馬に関しては1月に買った馬券が一つたりとも当たっていないという驚愕の事実も作用しているような気がしなくもないですが、漫画の方は明らかに積本が増えてしまっています。

漫画を読まなくなるなんて、それはもはや自分とは言えませんから、これはなんとかしなければなりません。いっちょここは、サボりのテクを羅列していくことで、自らの戒めとし、仕事に励むことで活力を取り戻し、余勢を駆って趣味にも熱心だった自分を取り戻す、という華麗すぎるフローをなぞりたいと思います。書いてて思いましたが訳わかんない理屈ですね。本当は単に最近暇すぎて日記に書くことがないので如何にしてサボってるか書こうと思っただけです。以下サボりのテクニック。真似していいよ。

 

 

サボる。フランス語のサボタージュを語源とするもので、大正時代には既に使われていた言葉です。意味は説明するまでもないでしょう。ちなみにフランス語のサボタージュは日本語のサボるとは意味が異なり、破壊活動・妨害活動と言った意味を持ちます。どうでもいいことでしたね。

多少なりともサボった経験というのは皆が持っているものかと思います。授業中居眠りこいてやり過ごした、掃除をせずに帰った、勤務時間中にトイレでゲームしてた、など程度の差こそあれ、人はサボることから逃れられません。

しかし誰しもがサボるとは言え、どうやら現代社会においてはサボるという行為はどちらかといえば悪側に分類されているらしく、堂々とサボっていてはすぐに爪弾きにされてしまいます。そこでサボりのプロを自称するこの僕が効率のいいサボり方をお教えしましょうと、そういう大変有意義なコーナーです。効率が良いってのはあれ、小さな手間でより長い時間サボれるっていう、なんかそういう意味で使ってるから。

 

1. PCでおサボり

PCを使う仕事をされている方の大半はこれを使っているのではないでしょうか。仕事で使う資料を見てるふりをしつつも、その実態は全く関係のないサイトを巡るインターネットサーフィンだったというやつですね。

ただし状況によっては自由にサイトを巡ることは難しい場合もあるのがネック。規制の掛かっているような社内PCなんかだと見られるサイトが制限されていることがありますし、デザインが派手なサイトではちらっと見られただけでサボっていることが明らかになってしまうので結局は見るサイトが絞られることになります。単独の席が用意されているような立場なら気にせずネットの世界にダイブできるというものですが、サボることしか考えていないようなものにそんな状況が用意されているかは怪しいものです。

僕ほどになると周りに上司がいようとお構いなしに全く業務に関係ないサイトを見ていますが、ぶっちゃけあんまりお勧めできません。結構普通にバレてます。ひとこと言っておくならば、画像が多いサイトは一発でサボっていることがバレるので、サボるときはテキストベースのサイトを中心にしたほうが良いでしょう。

 

2. トイレでおサボり

どんな職場でも使える非常に汎用性の高いサボり方です。基本的には職場が広ければ広いほど使いやすいですが(大勢に紛れ込むのはサボりの基本です)、常に上司が近くにいるような環境では使いにくいのがネックですね。そういう場合は上司の予定をこまめにチェックしておき、席を開けるタイミングでトイレにダッシュするなど工夫が必要となるでしょう。当然僕は上司の予定は一週間分くらいは把握するようにしています。

トイレでサボるときは何かしらお供があったほうが良いでしょう。まあ寝ていても良いのですが、寝るにしてもアラームなど目覚めの手段がなければ万が一ということがありますからね。おそらくスマートフォンを持ち込むというパターンが多くなるかと思いますが、本を持ち込んで読書なんかも良いかもしれませんね。

自席でサボる場合に比べ、完全に他人の目から隔絶された環境というのが他の方法に比べて圧倒的に優れており、ゲームでもネットサーフィンでも何をしていても問題ない自由度が大変魅力的です。欠点らしい欠点もありませんが、ただ自席に戻るタイミングだけは見定めておかねばなりません。調子に乗ってサボりすぎると、戻った時に普通に「どこ行ってたの?」って聞かれますからね。このあたりの質問に対するそれっぽい答えもあわせて用意しておくのが無難です。

 

3. 睡眠でおサボり

サボり効率は最大限となるものの、職場からの評価がガタ落ちするリスクを伴う諸刃のサボり方、それが居眠りです。これはもう究極のサボり方で、勤務時間を休息時間にすることで、帰宅後の活動時間を最大限に満喫しようというものです。言うまでもなくバレたら一番面倒くさいサボり方ですが、そのぶんバレなければ時間を潰しながら身体を休められる、その上お給料も貰えてしまうというハイリスク・ハイリターンな手法です。

前述したトイレでのサボりと組み合わせることでメリットばかりの方法に化けるわけですが、個人的にはトイレで眠るというのが好かないので堂々と自席で眠りこけています。こう書くと、まるで好きで寝ているように思われてしまいますが、実際のところはそんなはずはなく、僕もご多分に漏れず昼食後なんかは眠くなるのですが、どうも僕は我慢というものが欠片ほども出来ないらしく、気がつくと船を漕いでいるというのが実情です。ジャーキング(ビクッって起きるやつ)の後に気まずく周りを見渡すと皆が見て見ぬふりをしている、そんな空気が痛いものです。

過去にはあまりにも寝すぎるあまり、そういう病気なのかと疑われてしまったほどなのですが、心配されるほどに注意を受けても僕の生活は改善されておらず、今になっても眠りこけてしまっています。最近また居眠りがひどくなってしまったなあと自分でも思っていたところ、この一週間の間に3人の上司から「居眠りしすぎ」と指摘をいただくという大変不名誉な目にあってしまいました。そのうち一人からは「寝るならトイレでね」ともはや同情のようなアドバイスを頂いているあたり、僕はもうどうしようもないのかもしれません。誰かここから救われる道を教えてください。まあそもそも寝るなよって話ではあるんですが。

 

改めて客観的に書き出してみると自分のどうしようもなさが浮かび上がってきて不安になってくる、というかいつクビとか言い渡されても不思議じゃないな…と思うのですが、チョロチョロ注意を受けるだけで済んでるので、うちの会社って実はめちゃくちゃ甘いのかもしれません。そうときたら、寄らば大樹の陰の精神でこれからも好き勝手やってやろうと思います。

おまけ的に基本戦術として、外出先へは直出・直帰出来るよう時間調整をする、勤務中の移動時間は多すぎるじゃないかと不安になるくらい多めに見積もる、めんどくさそうな仕事は忙しいふりをして他にまわす、いっそ普通に会社から出てサボる、などが上げられますが、まあこのへんは皆さん分かっていることでしょう。また、会議などで使う資料は過去のものなんかを流用しつつも、さも自分が作ったかのように振る舞いましょう。手の掛かっていそうな成果物を周囲に示すことで、サボっていることを疑わせないことも重要ですよ。

 

皆さんの効率良いサボりライフを願っております。アデュー!(上司からの評価を地に失墜させながら)