インターネットのけもの

全て妄想です。

そうだ 黒部、行こう。

先週の3連休を利用して黒部ダムに行ってきました。行く前は「まあよく聞く場所だし一回くらいは見に行こうかな…?」くらいのテンションだったのですが、実際に訪れてみると、あまりの迫力に圧倒され、「こんなものを50年以上も前に…?人間ってとんでもなさすぎるだろ…」と驚嘆することしきり、また改めて訪れようと決心させられたため、その良さを喧伝するべく、インターネットの片隅に愚文を残しておこうと思った次第です。まあこんな日記で喧伝もクソもないですが。

そもそも、書こうと思ってから一週間も経ってからようやく筆をとったあたり、自分の本気度を疑ってしまうのですが、それは全て「仕事を終えて帰ってきたというのに、どうせ誰も見ていない文章を急いで書く必要があるのだろうか?」という当然すぎる疑問に苛まれてしまったからという他ありません。真理に触れてしまった僕は普通にラノベとか読んでいたわけですが、それも一段落してしまったので書いていこうと思います。(電撃文庫から出ている「86 -エイティシックス-」が今のオススメです!)

 

黒部ダムに行こうと思い立ったのは、先週の金曜日、めでたい3連休前日の終業後のことでした。終業の鐘をトイレの中で聞いた僕は、まだ皆がデスクに残っているのを尻目に「お疲れ様です!」と、就業中からは想像もつかないスピードで職場を後にしました。

帰り道、さて3連休は何をして過ごそうかと考えてみたのですが、ろくに遊び相手がいない僕には競馬くらいしか思いつきません。3連休全てを競馬に捧げるというのも中々悪くないような気もしましたが、どう考えても恐ろしいスピードで財布を空にされる未来しか見えなかったので、そんなことに貴重なお金が奪われるなら、せめてどこかに出かけよう、どうせ出かけるなら行ったことのない場所にしよう、それなら黒部ダムなんかがいいんじゃないだろうか、ずっと気になってたし。ということで黒部ダムに行くことに決めました。アニメ「クロムクロ」の舞台であることも影響したような気がしますが、僕はオタクではないのでよくわかりませんでした。

黒部ダムは富山と長野の境にあり、そのどちら側から行くかによって2つのルートが存在しています。観光目的で行くのであれば様々な乗り物を乗り継ぎ、道中の景色を楽しめる富山側から行くのがいいのですが、このルートは運賃がべらぼうに高く、麓の駅とダムの往復に一人あたり1万以上かかってしまいます。近所のコンビニでジュースを買うのをためらい、少し離れたスーパーで購入するような僕がこんな金額を捻出できるわけがありません。また、時間の面でも片道2時間近くかかってしまいます。一方、長野側から行く場合は、駅からダムまで往復で2500円程度、時間も片道15分ほどと富山側からのルートに比べると随分お手軽です。今回は日帰りで行くことを想定していましたので、長野側からのルートを選択することにしました。

 

僕は大阪在住ですので、長野までの足を確保せねばならないのですが、ここで一つ問題が。やはり黒部ダムと言えば、それなりに知られた観光地ですので、連休中であれば人が多くなることは想像に難くありません。しかし、大抵の場所は朝イチで向かえば大混雑しているということもありません。日帰りということも踏まえると朝イチは理想的ですらあります。長野側の発着駅である扇沢からダムへのバスは6:30始発ですので、これに合わせていけばそれなりにゆったりと回れることでしょう。ただし、大阪から長野までは約6時間かかりますので、日が変わる頃に出発しなければならず、移動手段も車しかありません。そうと決まれば、早速実家住まいの権限をフル活用して親に車を借りることにします。座右の銘は「使えるものは何でも使え」です。

とか書いているうちにもしや?と思うことがありましたので、少し調べてみたところ、普通に大阪を夜に出て扇沢に朝に出るバスが毎日運行していました。まあ、後述する理由からどうせ自家用車で行くしか無かったのですが…。

 

早速、黒部に行くから車を貸してほしい旨を両親に伝えますと、かえってきた答えは「どうせなら家族皆で行こう」というものでした。どうやら両親も興味があったらしく、息子が行くなら家族旅行的なものにしてやろうと考えたようです。僕としては、道中クロムクロのOPやサントラ、他アニソンなんかを聴きながらテンションを上げつつ、黒部に向かいたかったので勘弁願いたいところではあったのですが、よくよく考えると家族旅行という大義名分を得れば、ガソリン代や高速代を全て出してもらえるのではないか?という圧倒的に情けない打算のもと、「久しぶりにそういうのもええかもな」と答えていました。

案の定、家族旅行だからということでガソリン代、高速代どころか飲食費や扇沢からのバス代も全て親にタカることになるわけですが(そもそも財布を持って行きませんでした!)、その分ほぼすべての工程において運転手を命じられるハメになってしまうのでした。夜中の出発から往路は6時間、ダムで4時間、復路は渋滞に巻き込まれながらの8時間、というのは中々にスリリングで、特に渋滞中なんかは不眠状態での運転ということもあって普通に事故るんじゃないかと思わざるを得ませんでした。これだけの運転時間になると眠さを散らすためにと、いっそ開き直ってアニソンどころかドラマCDとか普通に聴いてました。考えてみれば、クロムクロのOPはGLAYが歌ってるわけで聴いてても何とも思われないでしょうしね。ただ、聴いてたドラマCDで入浴シーンが唐突に始まったときは焦った。今更止めるのも意識しすぎてるみたいでなんだかな、とか思っているとなんかお互いのおっぱいを触りだすシーンが始まったりしてもうどうしようもありませんでした。その時はちょうど母親が助手席に座っていたのですが、彼女が何を思っていたのか、今となってはもうわかりません。

あと、渋滞時のトンネルで爆音を撒き散らしている車と出会ったときには、今デスノートを持ってたら勢いで死神の目の契約をしてるだろうなと確信できるくらいキレそうになりました。寝ないとキレやすくなっていけませんね。

 

そろそろ黒部ダムのことを書いていこうと思っていたのですが、ダムのことはまた別に認めたいと思います。というのは、そもそも今日の日記は舞台探訪記という形にしようと思っていたにもかかわらず、なんだか前置きだけつらつらと述べてしまったからです。こんな文章では探訪記とは呼べませんしね。こういう計画性のないところは自分では割と好きです。