インターネットのけもの

全て妄想です。

24時間麻雀 感想

この週末は24時間テレビに合わせ、24時間麻雀という少し頭の悪い集まりに参加してきました。去年もこのくらいの時期に24時間麻雀に参加していたのですが、今年も基本的には同じ面子です。もはや恒例行事ですね。当然今年も麻雀を打つためだけに上京するという、冷静になって考えてみるとちょっとこれはどうなんだろうかと思わずにはいられない状況だったのですが、もはやそんなところを考えてみてもどうしようもないので、とりあえず行ってきた次第であります。家を出る前に母親に東京へ向かう旨を伝えると、何故かお小遣いを渡されてしまうというイベントが発生したのですが(僕はもう25歳です)、なんど断ってもあまりにしつこく渡してくるため、「もしかしたらこの人は息子にお小遣いをあげないといけない呪いにでもかけられているんじゃないか」と無理やりな解釈をした挙げ句、あっさりと受け取ってしまいました。まあ金は金ですしね。僕は多分このままスネをちびちびかじりながら生きていくのでしょう。

麻雀を打つためだけに新幹線に乗っていることに気がついたときには、「必死こいて働いたお金の使い方として果たしてこれは正しいのだろうか」などと考えていましたが、そもそもお小遣いを貰って来た身であることに気がついた僕は、いざ雀荘につくと麻雀打つのが楽しみが楽しみになりそんな考えも吹き飛んでいたのですから、我ながら単純なものです。

 

もちろん参加者の中では僕が圧倒的に遠い、というか他の皆さんは関東なのに僕だけが関西からの参戦となるため、はやめに到着しようと心がけてはいたのですが、開始時間を勘違いしていたこともあり、開始時間である土曜日18:00から若干遅刻してのスタートとなりました。

開始直後の数局はうまい具合に上位をキープ出来ていました。堅実な打ち筋でありながら、時には大胆にリーチをかける僕の姿に、誰もが恐れおののき、心惹かれたことでしょう。そのまま、この勢いを持続させたい!このまま押し切って24時間後に優勝の栄光を掴みたい!などとぼんやり考えながら打っていたところ、おもっくそ親満(12000点、麻雀の持ち点は25000点開始なので、約半分を奪っていく無慈悲な一撃)に振り込んでしまったので少し恥ずかしかったです。

この時点で開始から6時間弱しか経過しておりません。まあまだ18時間以上あるわけですから、こんなチンケな点数(半分くらい持っていかれたけど)なんかはすぐに取り戻せるはずです。

ですが、人生ってやつはうまくいかないもんですね。これまで1軍卓、2軍卓を行ったり来たりしていた僕でしたが、とうとう3軍卓に落ちる時が来てしまったのです。3軍卓というのは負け続けたものが落とされる流刑地のような場所で、この場所ではあらゆる制約を受けながら麻雀を打たねばなりません。例を上げてみると、

・私語厳禁

・飲食禁止

・タバコ禁止

などです。流石に大阪から来てまでこんな訳の分からないルールに縛られた麻雀は打ちたくないので、全力で勝ちにいくとなんかあっさり2軍卓に戻ることが出来ました。まあ所詮3軍は3軍、この僕が本気を出すまでもなかったということだったのかもしれませんね。

そんなふうに調子に乗ってると、その後も割とあっさりと3軍に落とされたりしてしまったため、僕は自分の実力を知ること、人を馬鹿にしないことの大切さを改めて噛みしめることが出来ました。ほんと麻雀ってのは人を成長させてくれますね。

 

その後も眠気が襲いかかりまくってくるあまり、意識が朦朧とする場面があったりはしましたが、なんとか日曜日18:00を迎えることが出来ました。ですが、24時間経った今でも戦いは終わっていません。そもそも24時間麻雀は24時間テレビに合わせて行われているため、マラソンランナーがゴールするまで終了することが出来ないのです。去年なんかは結局27時間くらいになっていましたし、今年もそれくらいになると思われます。さあ、延長線が始まります。

終戦を迎える前には僕はなんとか上位陣に食い込めているといった状況で、最終戦の結果次第では1位は無理でも、2位、3位は狙えるだろうというところにつけていました。ほとんどいつも負けて帰る僕からすれば、それでもかなりの快挙です。

そして迎えた最終戦。僕はここで24時間麻雀最後の輝きを見せます…。とかなっていれば滅茶苦茶格好良かったのでしょうが、実際のところはオーラス(最後の最後)を迎えても未だにヤキトリ状態(そのゲーム中一回も上がれていないこと、おねしょ並みにひどい、このままゲームが終わるとペナルティがつく)だったため、僕はもう唖然とするしかありませんでした。なにこれ…トップとかもう完全に無理じゃん…そもそもヤキトリどうにかしないと…。

悩みついた末に僕は最後の最後で何の美しさもない簡単な手でさっくり上がってしまうという世が世なら刑罰の対象になってもおかしくはない、なんともまあみっともない手段でヤキトリを回避しました。こんな…こんなカスみたいな手で24時間麻雀が終わり…。でも!でも仕方なかったんです!僕もペナルティは受けたくなかったんです!

そんな声は誰にも届かなくて。ぼくはひとり、麻雀の神に祈った。おお、麻雀の神よ!もしいるならどうか、どうか次回はこんな上がりじゃなくもっと盛り上がる上がりをください!24時間以上打った麻雀の最後がこれじゃあ、あんまりじゃないですか…!

 

というわけで今年の24時間麻雀は何の記憶にも残りそうにないラストで終えてしまいました。去年の最後なんかは大三元という役満が飛び出していたにも関わらず…!

でもヤキトリ回避したおかげもあってか、16人中7位という中途半端な成績だけど半分よりは上という、ギリギリ自尊心を保てる成績が残せたので良かったのかもしれません。結局この世は勝ったものが正義なのですから(勝ったといえるような成績でもないですけどね!)。