インターネットのけもの

全て妄想です。

こみっくトレジャー30

昨日はこみっくトレジャーとかいう下品なイベントに参加するためにインテックス大阪まで行ってきました。なんか今回で30回目の開催になるそうです。おめでたいですね。いや、本当はめでたいのかどうかはよくわかんないです。

こみっくトレジャーは一言で言うと同人誌即売会というやつです。コミックマーケットコミケ)が大変有名ではありますが、実は全国各地でオールジャンル何でもありな大規模なものから好きな作品だけに絞った小規模なものまで様々な即売会が存在するのです。

その中でも、こみっくトレジャー(こみトレ)はオールジャンル何でもありなもので、関西で開かれる即売会としては最大級のものとなります。まあそうは言っても、コミケと比べてしまうとどうしても小さく、1/10程度かもっとちいさいものとなってしまいますが、そもそもあんな化物みたいなイベントと比べられるものなど、この日本にそう存在していないので仕方のないことでしょう。

 

こみトレは11時開場だったのですが、起きてみると普通に11時だったため、僕は自分のダメさ加減に呆れつつ、「まあそういうこともあるかあ」と呑気に11時半頃に家を出ました。正直お目当ての同人誌があるとかではなかったので、行かないという選択肢も頭をよぎりましたが、家にいたところでやることと言えばオナニーしかなかったので、半ば仕方なくといった感じでした。

会場に着き、入場券を兼ねたカタログを買ってもあまりテンションは上がってきません。5年ほど前までは開場前から並び、会場内を猛獣のように駆けたこの僕がずいぶんと丸くなってしまったものです。周りには百戦錬磨みたいなオタクから、なんとなく来ちゃった大学生みたいな奴らがいましたが、彼らを眺めていたところで何も楽しくないので、とりあえず並んでいる同人誌に目を向けることにします。

 

僕は未だに「流行りものを見ていては自分が自分でなくなってしまう」という中学生のような考えに支配されていますので、会場の大部分を占める流行りジャンルは完全に無視し、少し前に流行ったものの、すでに衰退したジャンルや、そもそも流行っていたことのないジャンルを探求しているサークルにのみ目を向けます。

流行りものに流されず、確固として自分の好きな作品のみを追求する。そんな彼らにこそ惹かれるのです。残念ながら今回は手に入れたいと思えるものがなかったので(好きなジャンルが合わなかった、物凄い情熱を感じる作品はありました)、お次はコスプレエリアを見に行くことにしましょう。

 

コスプレエリアには承認欲求の高そうな露出の激しい女性がたくさんいます。僕はその横を全力で視姦しつつ、どの女性が一番エロそうか考える高尚なゲームに興じておりました。ときどき、おっさんの女装やこの世の混沌を煮詰めたような女性を見てしまうこともありましたが、そんなものは一瞬で脳内からデリートするのみです。

露出の激しい女性たちは、自分ができるだけ目立てるようにと大勢が知っているような流行りのキャラの格好をしていることが多いです。普段の僕ならば、そんな媚びを売るような真似には中指を立てているところですが、彼女たちはエロいのでセーフです。どこかのCMも言ってましたね。エロイは正義。

時々、何を勘違いしたのか、村一番のブスみたいな方が流行りの格好をしているときがありますが、ああいう連中には鉄槌が下るべきだと思います。おい、そこのカメコも写真なんか撮ってるんじゃねーよ。写真撮るんじゃなくて石を投げるべきなんだよ!自然淘汰って知ってるか!?

そうです。こういうコスプレイヤーが集まる場には、それを撮らんとするカメラマン(カメコ)たちもワラワラと湧いてくるのです。どこからともなく湧いてくる彼らは、皆一様にバカにでっかいカメラを首から下げ、中には光学兵器のようなライトを自前で用意しているものまでいます。

彼らはそのカメラを使い、今晩のおかずを量産していくのです。もしかすると、真面目にコスプレイヤーの写真を撮っているだけの方もいるのかもしれませんが、あんなエロい格好の人を撮っているのですから、まあおかず作りとみて間違いはないでしょう。あんな必死な格好で写真バシバシ撮っちゃってまあ・・・。

 

その時僕はあることに気付きました。

あれ?カメコのポーズって結構決まってない?てか、カッコイイ・・・?

そうです。コスプレイヤーの方は写真を撮られる以上ポーズを決めているのは当然なのですが、レイヤーのポーズに合わせてそれを撮るカメコも様々な構えを駆使して写真を撮っているのです。

それはまるで踊りのようにも見えて・・・。

最高の一枚を生み出すために二人で協力する。とても尊い行為です。

コスプレイヤーの方もカメコの方も、最高の一枚を生み出すために多くの犠牲を払ってきたのかもしれません。金額的なものはもちろん、休みの日もポージングに精を出し、どの角度からだと美しく撮れるか、光量は?など研究を重ねてきたのかもしれません。

そう考えるとさっきまで自分が考えていたことが途端に恥ずかしく思えてきました。彼らは純粋な気持ちでひとつの作品に向き合っていたのに、僕ってやつは・・・。

 

しかし、写真を取り終えたカメコの顔はとてもニヤニヤしたものだったので、僕はこの思いをどこにぶつけていいかわからなくなってしまったのでした。

やっぱエロい写真撮ろうってやつはエロいのな。