インターネットのけもの

全て妄想です。

たたかいのはじまり

せっかくブログを開設したからには、できるだけ毎日何かしら書こうと思っていたはずなのですが、その野望は1週間と経たずに潰えてしまったのでした。毎日毎日くだらないことを考えている僕としては、書こうと思っていたことは色々あったのですが、そこには会社の研修でしばらく家を離れていたという、なんとも真っ当な理由と、24時間麻雀という狂気じみたイベントに参加していたという、超弩級の理由が存在していたのでした。

 

そもそもなぜ僕がこのような荒行のような行為に身を窶すハメになってしまったかというと、話は2ヶ月ほど前に遡ります。その時僕はとある飲み会に参加していたのですが、そこで以前別の飲み会で顔を合わせていた方々と再会したのです。

僕は重度のコミュニケーション不全を患っておりますので、当初は気づかなかったふりをする、あるいは別人のふりをしてしらばっくれたほうが良いのでは?と考えていたのですが、よくよく考えると以前親しげに話していたくせにそんなことをしていては、本格的に頭がおかしい、というか引きこもり的思考まっしぐらになる気がしたので、なんと自分から声を掛けるという超難易度の技を決めにいきました。このあたりは自分の勇猛さを褒めてあげたいところですね。

幸いなことにも、どうやら相手の方は僕のことを覚えていてくれたようで、普通に会話を始めることが出来ました。さらっと覚えていてくれたようでとか書いてますが、このあたりはマジで嬉しかったのを覚えています。会話はつつがなく進行し、その以前の飲み会にいた別の方に僕を紹介してくれるというハートフルなイベントもあったのですが、僕が「麻雀を打ちたい」といったあたりから歯車が狂い始めてしまったのです。

僕がその言葉を発すると、相手の方は「8月に麻雀するから来る?」と誘ってくださいました。すでに学生時代の友人と順調に疎遠になり始め、ろくに面子を集めることができず麻雀を打てていなかった僕は、ノータイムで「それはもう是非に!」と威勢よく応じました。

 

「24時間だけど大丈夫?」そこで返された言葉がこれです。一瞬意味を計りかねましたが、僕の矮小な脳みそでは何度考えても、「24時間(1440分)麻雀を打ち続けますが、あなたはそれでも良いのですか?」としか変換できませんでした。

「いいですね・・・行かせてもらいます!」気づけばそう答えている自分がいました。そこにはせっかく誘ってもらったのだから行かねばならないという思いと、24時間も麻雀を打ち続けたらどうなってしまうんだろうという好奇心がありました。

かくして24時間麻雀参戦が決まったのです。ちなみにこのやり取りは東京で行われていたのですが、僕は8月から大阪で暮らすことが決まっていたため、麻雀のために上京しなければならないというあまり理解したいとも思えない状況に陥ってしまっていました。

また、その後のやり取りの中で実は24時間ではなく、土曜18:30から日曜21:00ごろまでの約27時間打ち続ける(24時間テレビの時間に合わせる)、人数の都合上休憩は望めないという、もはやこれは前世で麻雀牌を雑に扱ったものが受ける一種の罰ではないのかと勘違いしたくなる事実が判明したのですが、それでも僕の中には断るという選択肢はありませんでした。

チンケな話ですが、この闘いを乗り切った先に何かが見えるのではないだろうかという些細な思いがあったからです。

 

そして8月26日18時30分、戦いの火蓋は切って落とされたのです。(続く)