インターネットのけもの

全て妄想です。

咳の地獄に囚われている

先週から予感はありました。

なんか頭がボーッとするし、体の動きも普段の僕からは想像もつかないほど緩慢にになってましたからね。仕事も手につかなくなってしまっていましたが、まあこれはいつものことでした。ですが、確かに体調はよろしくない。どうやら2週間前に風邪をひいたばかりだと言うのにまた風邪を引いてしまったようです。

普段から健康に気をつかい、食事前はもちろん、なぜかPCを触る前にもしっかりと手を洗う、100歳を超えても健康でい続けたいこの僕が短い間に2回も風邪をひくなど、にわかには信じ難いものがありましたが、この体調の悪さはどうしようもありません。

最初に違和感に気がついたのは週の中頃だったのですが、金曜日午後には「これもう普通に風邪だろ」ってレベルにまで体調不良が悪化していたため、僕は深い絶望感を味わうことしかできませんでした。まずい…、このままでは貴重な休日を療養なんかで終えてしまう…。せめて日曜日までにはなんとかしなければ…。

自分でも意味がわからないのですが、今年に入ってから僕は「今年開催されるG1を全て現地で見る」という、何故そんなことを始めようと思ったのかと自問したくなるような行為に身をやつしていたのです。正直5月頃にはもう苦しかったのですが、自分で始めたことすら続けられなくて何が出来るのか、という熱い想いのもと、11月に入った今でもG1観戦を続けていたのです。もっと別のことに情熱を燃やせよ…と突っ込みたくなるかと思いますが、僕も同じ気持ちです。

そんなわけがあり、G1が開催される日曜日までには体調を整えておかねばなりませんでした。早く寝る予定だったはずが、「キョロちゃん」を見始めてしまったばかりについ夜更かししてしまうというハプニングもありましたが、なんとか日曜日には少し喉が痛い程度まで回復し、G1が開催される京都競馬場に行くことができました。

 

ですがやはり無理をしたせいでしょうか、帰宅後からは熱こそは出なかったものの、咳が出るようになり、次の日には喉が完全に潰れてしまい、まともに声が出ない始末。一体何が悪かったのだろうかと思い返してみましたが、愚鈍な僕には、喉を痛めていたのに競馬場で叫びまくっていたのが怪しいことくらいしか分かりませんでした。

とはいえ、喉以外はすこぶる健康であり、もはや頭がボーッとすることも、体にだるさを感じることもありません。ただただ咳が止まらず、まともに声が出ないだけです。こんなもんは一晩たっぷり寝れば治るだろうと思っていたのですが、本当の恐怖はここからはじまるのでした。

僕は今まで知らなかったのですが、本当の咳ってやつは睡眠を妨げるほどに苦しいんですね。そういう拷問か何かかと思わずにはいられないほど、眠ろうと布団に入ってからも咳が止まらず、全くもって寝られる気がしません。しかも、咳をする度に頭が振動するからか、だんだん頭痛もしてくるわ、咳のし過ぎでさらに喉が痛くなるわという完全に煉獄に囚われてしまった状態です。

案の定翌日は眠いわ咳は酷くなるわでいつも以上に仕事にならず、居眠りをこきまくってしまっていたのですが、咳がひどいからでしょうか、普段は居眠りを咎めてくる先輩も「しんどそうやな、帰らんでええか?」と心配なんかしてくれちゃいます。こういうときこそアピールのしどころ、というか眠いだけで全然しんどくはなかったので、「まだ大丈夫です!」と仕事頑張るアピールに余念がありませんでした。咳をしているってだけで普段より仕事ができてなくても頑張っているように見られるっていうんですから、ちょろいもんですね。

しかし、異常なまでに睡眠を欲する僕からすれば、眠いのに眠れないなんてたまったものではありません。薬はもちろん、のど飴も舐めまくるという万全の布陣で咳を迎え撃つことにしました。どうやらのど飴は龍角散がいいと聞いたので試してみたところ、たしかに痛みが和らいだような気がしました。ただ、舐めている最中は咳が止まるものの、舐め終わった途端に咳が再開するのはちょっとどうかと思いました。龍角散にはそのへん、しっかりしてもらいたいところです。

そんなわけで、常に龍角散を舐め続けるという生活を送っていたのですが、割と普通にお腹を壊したので僕はもう何を信じていいのかわからなくなってしまいました。龍角散が直接の原因かどうかは不明なところもありますが、舐めていないときにも飴の味が余裕で残るくらいには舐めていたので、やはり何かしらの原因にはなっているような気がします。というか、僕はもうちょっと限度というものを考えることができなかったんでしょうか。

しかも、それだけ摂取したにもかかわらず、現時点でも咳が治まっていないというのですから驚きです。薬も飲んでいるはずなのに全く効いている気がしません。むしろ龍角散のせいで、腹痛が加わるという始末。睡眠不足も解消されていないというのですから、この一週間何のために過ごしてきたのでしょう。

 

今週日曜日もG1は開催されます。果たして僕はそれまでに体調を万全に整えることが出来るのでしょうか。なんだか、中途半端に体調を戻すも、競馬場で叫びまくって喉を潰す、という今週の流れを再度なぞるような気がしてならない、というかこのループにしばらく捕まりそうな気しかしないのですが、一体どうなるんでしょうか。

考えてみても咳が出るばかりでした。

「キョロちゃん」感想

 

1ヶ月ほど前の日記にもちょろっと書いたのですが、ここしばらくの間、帰宅後は「キョロちゃん」をみるという生活を続けていました。以前の日記では月曜から金曜の5日間で26話まで見た旨を書いていたのですが、恐ろしいことにその後も殆どペースを落とすことはなく、昨日の時点で全91話の鑑賞が終了してしまいました。

1ヶ月で91話というと「まあそんなもんか」と思われるかもしれませんが、実際には休日は一切見ておらず、平日の20日間のみで91話を消化していたというのですから、我ながらこの継続力をもっと他の何かに活かすことは出来ないのかと呆れてしまうばかりです。あと、仕事終わりだと言うのに他にやることはないのかと悲しくなりました。

まあ見終わってしまったものは仕方ない、というか「キョロちゃん」のあまりの面白さの虜になってしまうのは当然のことなので、久しぶりに全話通しで見たこの僕が皆さんに「キョロちゃん」の魅力をわずかでも伝えていこうと思います。普段のアクセス数を鑑みると、壁に向かって話している痴呆老人のような真似をしているのと大して変わらないような気もしますが、ここは僕の日記帳なので好きなものを書いていきます。

 

 

キョロちゃん」と聞いて多くの人が思い浮かべるのはチョコボールでしょう。そのチョコボールのマスコットキャラクターであるキョロちゃんが主人公となり、1999年にアニメ化されました。それが僕がここのところずっと見ていた「キョロちゃん」です。

この「キョロちゃん」ですが、本編の内容にチョコボールはおろか、お菓子なども一切関わってこず(出てくることはあるが本筋に全く影響しない)、この歳になって販促という言葉を理解した僕にはどういった意図で作成されたのか全く分かりません。なんかWikipediaには"過去では、同じCS放送カートゥーン ネットワークでも森永製菓の提供で再放送されたことがある。"とか書かれてあったので、CM枠でうまいことやってたんですかね。放送当時から見ていたはずですが全然覚えていません。

現在はアマゾンプライムビデオで全91話を鑑賞することが出来るのですが、以前はたまにCS放送で再放送されるのを根気よく待つか、VHSで発売されたビデオシリーズかDVD-BOXを入手するしかありませんでした。ちなみに、再放送は2009年ごろにあったのが最後のようで、VHSなんか今更集めても再生機器があるか怪しい、DVD-BOXに至ってはプレミアが付きすぎて定価4万円が30万円オーバーという、めちゃくちゃ手が出しづらい状況が続いておりました。

こんな状況を思うと、ネット配信で見られるようになった今は大変便利になったものだなあと感じるばかりです。僕は放送当時からキョロちゃんのファンだったのですが、DVD-BOX発売時(2003年)はまだ小学生で、購入することはありませんでした。そもそも放送終了後2年以上経ってひっそりと発売されていたので、そんなものが出ていることすら知りませんでした。

 

肝心の内容についてですが、物語は冒険家であるマツゲール博士が、お話の主な舞台となるエンゼルアイランドでキョロちゃんと出会い、共に世界中を旅してまわり、キョロちゃんが再びエンゼルアイランドに戻ってくるところから始まります。

キョロちゃんよりも先に登場するマツゲール博士ですが、エンゼルアイランドに戻る道中で嵐にあってしまい、1話目にしてキョロちゃんと離ればなれとなってしまいます。導入部にだけいるキャラクターだったのかと思いきや、その後もちょくちょく現れてはいいセリフを連発していくので、視聴者もキョロちゃんと共にマツゲール博士の登場が待ち遠しくなってしまうことでしょう。

キョロちゃんは生まれてすぐにマツゲール博士と旅に出てしまったため、生まれ故郷のエンゼルアイランドでも友だちはおろか、知り合いすらいません。ですが、持ち前の素直な性格と高い社交性から、出会ったばかりのいたずらっ子パチクリくんと初めての友だちになります。そこから、パチクリくんの友だちである、おしゃまなクリンちゃん、物知りなミッケンくんともあっという間に友だちになってしまいます。キョロちゃんを含めたこの4人の仲良しグループが話の中心になることが多いです。

その後も無邪気なキョロちゃんは誰にでも積極的に話しかけ、親身になり、友だちを増やしていきます。そこに年齢や種族の差はなく、相手がたとえお爺ちゃんであっても、芋虫であっても、キョロちゃんは誰とだって友だちになってしまうのです。相手を怒らせてしまったなら謝り、拒まれていても真剣に相手のことを想う、そうやって相手の懐に自然と入っていきます。

子供であるキョロちゃんは色々失敗をすることだってありますが、その度に自分でなんとかしてみせたり、周囲からの助けを得たりして、困難を解決していきます。困難に直面しても決して凹んだままにならず、どう解決していくかという考えに切り替えて行くことが出来るキョロちゃんには見習う点も多いような気がします。いい歳こいて何言ってんだこいつと思われるかもしれませんが、僕も何言ってんだろと思います。

 

キョロちゃん」の魅力はキョロちゃんのキャラクター性だけに留まりません。登場する大人たちにも魅力がたっぷりと詰まっているのです。まあ全員が尊敬できるようなキャラクターではないのは当然なのですが、こういう生き方も楽しそうだなと思わせてくれるキャラクターが多いのです。完全に個人的な意見なのですが、尊敬できる大人が描かれている作品はいい作品だと思います。

普段は頼りないが誰かが困っているとすぐに駆けつけてくれる、やるときはやるグリグリ警部。ミッケンくんのおばあちゃんであるリンクルさんと散歩や日向ぼっこをしている、キョロちゃんたちに色々教えてくれるおじいちゃん、マクモーさん。いつも自由奔放で日々のお金にも困っているが、自分の考えを大切に過ごしているメグロさん。他にも魅力あふれるキャラクターが大勢出てきます。

彼らからは明確な意思を感じることが出来、このキャラクターならこうしてくれるだろうなと、容易に想像できるほどにしっかりと描写されています。彼らは大人としてキョロちゃん達に様々なことを教えてくれます。それは言葉として伝えられるものもありますが、行動を通して伝えられることもたくさんあります。良いことも悪いこともあります。そして、時には逆にキョロちゃんたちから大切なことを教わったりすることもあるのです。このような関係性をさらっと描くところに「キョロちゃん」の魅力があるのでしょう。

また、登場回数が少ないキャラクターであっても、キョロちゃんたちに何かを伝えてくれるようなキャラクターもたくさんいます。特に僕が好きなのは32話「楽しい怪しい薬屋さん」に登場したテンガンさんです。彼は詐欺師として指名手配されているのですが、皆が楽しんでいるのだからいいじゃないですかと、詐欺行為を全く悪びれるようなことはしません。それどころか、「世の中楽しいのが一番よ、覚えておいてね」とキョロちゃんに告げ、まんまと逃げおおせてしまいました。

ここだけ書くとただのクソ野郎にしか見えないかもしれませんが、彼は住民が望んだ薬(若返り薬)を面白おかしく、それも良心的な料金で提供していました。たしかに薬には効果がありませんでしたが、それでも住人は満足していましたし、何よりテンガンさんはもっと詐欺行為を働くことができる余地があったにもかかわらず、皆を楽しませたあとは詐欺行為を行っていませんでした。詐欺行為が判明したあとも、皆が喜んでいたことに満足すると、キョロちゃんに楽しかったかい、と問いかけました。キョロちゃんが楽しかったと答えると、それならよかった、と安心し、「世の中楽しいのが一番よ、覚えておいてね」と続けました。

その後キョロちゃんがマツゲール博士に送った手紙から察するに、住民の中には不満を持っている方もいたようですが、これもテンガンさんが考えていた皆を楽しませる手段の一つだったんじゃないでしょうか。一人あたりの被害金額は軽微なもの(500円とかそんなん)ですから、いずれは笑い話にもなるでしょう。手品なんかを交えつつ皆が求めていた薬を提供し(効果はなかったけど)、その嘘が暴かれたあとも皆の話題を集め、いずれ笑い話となる。あくまで皆を楽しませることが目的だったんじゃないかと思えます。

こんなふうにぽっと出のキャラクターに対しても、つらつらと文章を書き綴ってしまうくらいには魅力あるキャラクターが多いのです。軽く紹介したグリグリ警部やマクモーさんなんかは書き始めるとそれだけで一日の日記分くらいになりそうだったのであえて、軽く触れるに留めたほどです。ぜひ本編を視聴して彼らの魅力に触れてください。

 

キョロちゃん達が暮らすエンゼルアイランドにも書かないわけにはいきません。エンゼルアイランドはエンゼルマウンテンというアーモンドのような形をした火山を擁する島であり、そのなかのエンゼルフィールドというエリアを中心にキョロちゃんたちの物語が展開されます。

キョロちゃん」は子供向けアニメではありますが、社会情勢を反映している面も多く、総理大臣や選挙、銀行、裁判、絵画商法などをテーマにしたエピソードも割とよく出てきます。こういったエピソードはブラックユーモアを交えつつ展開されることが多く、「キョロちゃん」のWikipediaにジャンル:ブラックユーモアが付けられている理由の一つになっています。

まあブラックユーモアに関しては、話の最後のナレーションでしれっと「世の中は酷い犯罪が起きると、とかくその犯人の家庭環境にその答えを求めがちですが、案外そんなもの(悪いことをやると楽しい)かもしれませんね」と言い出すところにも原因があるような気がしますが。

このようにエンゼルアイランドは無秩序に住民たちが暮らしているわけではなく、警察も裁判所も銀行も通信販売だってある、現代社会とそう変わらない文化を持っているのです。しかしその一方で、宇宙人が訪れてきたり、雪だるまが意思を持ったり、不思議な力をもつ魔神がいたりと、ファンタジー要素もふんだんに含んでいます。この絶妙なバランスが物語に妙な説得力をもたらしているのでしょう。

宇宙人に関してどうしてもお伝えしたいことがあるのですが、なんとこの宇宙人の声優はあの釘宮理恵が担当しています。しかもTVアニメでのデビュー作だというのですからますます驚くことでしょう。本編(16話「宇宙人さん、いらっしゃい」)を見ればすぐに分かることですが、確かに釘宮ボイスでメンタマルちゃんというキャラクターが喋っています。あらすじにも「声が美少女という謎の生物」と書かれています。宇宙人なので謎の生物という書き方になっているのだと思いますが、実際には中々に刺激的なビジュアルをカマしています。

 

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釘宮理恵がTVアニメデビュー作で演じたメンタマル星人のメンタマルちゃん。これが本編開始30秒後に突如としてキョロちゃんの家に現れます。現れると言ってもノックをしてくるとかは一切なく、家の中から変な声が聞こえたキョロちゃんが階段を見るとメンタマルちゃんがいたという、視聴者からしても誰これ?と思わざるを得ない状況です。花の匂いがするおならをこき、ゴミの臭いを嗅ぐと元気になる、キョロちゃん以外には見えないという設定が衝突しまくっているキャラクターです。でも別れのシーンはBGMの影響もあってちゃんと悲しいのが凄い。

 

BGMに関して言えば、「栗コーダーカルテット」というリコーダー奏者4人組が担当しており、非常に落ち着いたBGMが中心になっています。バトル描写などが殆どないため、日常の楽しげな雰囲気がふんだんに伝わってきて自然に聞き入ることが出来るでしょう。悲しげなエピソードの際に流れるリコーダーの音色は落ち着きつつも、悲しさを助長させるようになっており、涙もろいひとなんかは思わず泣いてしまうと思います。

サントラも販売されていてオススメなのですが、1はまだAmazonなんかでも購入することが出来るのに対し、2は絶版になっており手に入らない状況です。一部のTSUTAYAでならレンタル出来るので、それでなんとかするしかありません。僕もレンタルしました。ちなみに一番好きなBGMは2に収録されている「愉快な仲間-お散歩」です。きっと誰にも伝わらないことでしょうが。

ちなみにOPとEDがそれぞれ2種類ずつ計4つあるのですが、これがまたどれも素晴らしい。1-26話までと27-91話までと、もうちょっとうまいこと配分出来なかったのかと思わずにはいられないタイミングでOPとEDが切り替わってしまっているのですが、初期のOPは作詞・作曲がつんくと、妙に力の入ったものになっています。もちろんですが、他の曲も負けず劣らずいいものです。特に後期EDである「キョロちゃん絵かき歌」は今でもソラで歌える程には印象深いものになっています。

 

まだまだ語るべきキャラクターも物語も大勢あるのですが、キリがないのでここらへんでやめておきます。と思っていたのですが、最後にシバシバについて全く触れていなかったことに気がついたので、もうちょっとだけ書きます。あ、あと魔神も書こう。本当にキリがない。

シバシバはエンゼルアイランドに出現する謎の怪物のことで、「シバシバ~」と口ずさみながら闇に紛れて現れます。島の子どもたちはシバシバの存在に怯えており、島内ではシバシバに関する儀式があるなど、ある種信仰の対象になっていることが伺えます。シバシバに会ってみたいと言っていたキョロちゃんも、実際に会った際にはかなり怯えており、視聴者側であった一部の子どもたちにもトラウマを植え付けていったと言われたりしています。

シバシバは現実世界であるエンゼルアイランドにも現れますが、基本的にはシバシバと出会った者ごと異空間のような場所に連れて行かれることが多く、それがまた恐怖を助長させています。ですが、シバシバから何かしらの危害を加えることはほとんど無く、大抵は一緒に踊ったりしているうちにいつの間にか現実世界に戻れている事が多いです。

60話でミッケンくんがシバシバになってしまいますが、これはミッケンくんの「こんな僕じゃない僕になりたい!」という願いを叶えただけであり、シバシバはむしろ皆を楽しませたい、皆と一緒に楽しみたいという思いを持っているんじゃないかと思われます。ミッケンくんが話していた言葉が全て「シバシバ~」に変換されてしまっていたことから考えると、シバシバも何か伝えたいことがあるのかもしれません。意思疎通も可能なようですし。ちなみに、60話ラストシーンのリンクルさんには思わず泣かされそうになりますね。ほんとあの婆さんは何者なのか。

 

魔神は手に収まるトーテムポールのような形状をしており、マクモーさん曰く「いい子のお願いは叶えるが、悪い子がお願いをするとどうなるか」といったもので、時間の魔神、変身の魔神、分身の魔神、真実の魔神の4体が作中に登場します。魔神の力は本物であり、例えば時間の魔神であれば、望んだ時間に戻り、過去をやり直すことが出来ます。

魔神に関するエピソードでは、たいていパチクリくんが無茶な使い方をして、もう懲り懲りだぜとなるのですが、キョロちゃんとパチクリくんが共にトラブルに巻き込まれることで、より友情が固くなっている側面も見られます。83話「真実の魔神」では、キョロちゃんとパチクリくんの友情を魔神が保証している場面があります。そもそも使い方が悪いだけで、毎回願いは叶えてもらえているので、二人共いい子として魔神に認められているのかもしれません。

26話「バイバイ!キョロちゃん」では、エンゼルアイランドの危機を救うためにエンゼルマウンテンへ向かったキョロちゃんのもとに、様々な障害が襲いかかるのですが、そこで出てくる遺跡や試練を出す相手のデザインが魔神のそれと酷似しています。

キョロちゃん」では世界観についての説明は殆どなく、それがシバシバに恐怖感を与え、どんなキャラクターが現れても違和感を感じさせないところがあったと思うのですが、遺跡を作った人たちが魔神を作ったのかとか、シバシバは何を伝えたいのかとか、色々と想像を巡らせるのも楽しいですね。

そもそもキョロちゃんは他のエンゼルアイランドの住人と違って、身体能力が異常に高く、出生からしても謎が多いです。魔神からも「茶色き玉の勇者」とか呼ばれていたことや、エンゼルボールを止めるためのペンダントを持っていたことなんかを考えると、遺跡を作った文明とキョロちゃんには何か関係があるのかもしれません。

 

 

なんか書いているうちに日付が変わってしまったのですが、ハッキリ言って僕のキョロちゃんに対する情熱はとどまるところを知りません。これ書きながらも好きなエピソードまた見てますからね。オススメのエピソードを挙げようと思ったけど多くなりすぎて困ってしまうほどです。今の気分だと23話「きらきら星の涙」ですかね。

キョロちゃん」をただの子供向けアニメだと思っていたら大間違いです。キョロちゃんの無邪気さもあって分かりにくくなっているところもありますが、彼らは悩み、考え、周囲との関係を構築しながら、問題を解決出来たり、出来なかったりします。ちゃんと丁寧に作られていることがよく伝わってきます。大人だって十分に楽しめるつくりになっているのです。むしろ大人になってからこそ見てもらいたい作品です。

 

よかったら見てね。見てください。見やがれー。まあいっか、じゃあね~。

 

 

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歯磨き粉の代わりはいない

最近ヒゲを剃ろうと思ったらシェービングジェルが切れていることに気が付きました。まあ僕は焦らないことで有名な男ですので、淀みない手付きで替えのジェルを取り出そうとしたのですが、なんというか割と普通に替えのジェルがなかったので唖然とするしかありませんでした。そんな馬鹿な…、常に準備を怠らない僕が替えのジェルを用意していないだなんて…。

ですがよく考えてみると僕は実家ぐらしの特権をフル活用して、未だに親に身の回りの品を買ってきてもらっていたので、自分でジェルなんぞ用意しているはずはないのでした。自分で書いていて割と情けなくなってくるのですが、それが便利なんですからどうしようもありません。

まあないものはないので、嘆いたところでジェルが出てくるわけでもなく、まさか今から親に買いに行かせるなどという強気のニートみないな真似をするわけにもいきませんから、あるものでなんとかするしかないのですが、あるものと言っても石鹸とシャンプーくらいなものです。石鹸で試してみようかと思ったのですが、泡立ちがいまいちで向いていないことは容易に想像がつきました。

そこで目についたのが洗顔剤。これならジェルと感触が似ていますし、そもそも顔に塗って使うものですからなんだか向いていそうです。さっそく洗顔剤を手に出し、いつもより泡立ちをよくさせてからヒゲの周りを重点的に塗り込んでみました。

実際に剃ってみて驚いたのですが、思ってた以上にスムーズに剃れます。普段使っているジェルよりも剃りやすいような気すらしてきます。というか、僕のヒゲは恐ろしいくらいに強いようで、専用のジェルを使って慎重に剃っても顎周りがしょっちゅう血まみれになってしまうのですが、洗顔剤で剃っているときは明らかに血が出にくくなっています。さすがに深く剃ってみると皮膚がガンガンに傷ついてしまうのですが、それでも普段よりは遥かにマシってなもんです。書いてて思ったんですが、そもそも剃り方が悪いんじゃなかろうか…。

剃っていくうちにシェービングジェルというものの存在意義がだんだんわからなくなってきたのですが、ヒゲが綺麗になっていくのが気持ちよすぎてどうでも良くなりました。あの電動シェーバーを使っても血まみれになってしまい、あまつさえ剃り残しがあったあのヒゲがどんどん綺麗に剃れていくのです。

 

そんな調子でアゴ周りが久しぶりにツルツルになるまで剃れたのですが、そのまま歯を磨こうとしたところ、次は歯磨き粉が切れていることに気が付きました。無いものだらけで、そういうのは普段からちゃんと管理しとけよ…って感じなわけですが、こちらもストックすら無いというのですから驚くほかありません。

流石に歯磨き粉の代用になりそうなものは無さそうだなと思ったのですが、正直泡が立ちさえすれば歯くらい綺麗になりそうなのでなんでもいいか、とか考えたのですが、そういえば以前同じ状況に置かれたことを思い出しました。

旅行先で銭湯に行った僕はついでに歯も磨いておこうと考えたのですが、シャワーを浴び始めてから歯磨き粉を忘れてしまったことに気が付きました。そのときも、泡が立ちさえすれば全部一緒だろ、とか考えてシャンプーを歯磨き粉代わりに歯を磨いたわけですが、シャンプーのあまりの不味さに吐きそうになってしまったのでした。僕たちの髪を綺麗にしてくれるシャンプーがあんなに不味いものだとは想像もしていなかったのですが、速攻で口をゆすいだにもかかわらず、一時間近く苦々しい味が続いたというのですから大変な不味さでした。誤って飲み込んだりした日には嘔吐が止まらなくなることでしょう。

心が痛ましくなるこのエピソードを思い出したため、僕は今日は歯磨き粉なしで済ませておこうとしたのですが、歯を磨き始めてからある考えが頭をよぎりました。前に歯磨きにつかったシャンプーは銭湯に備え付けてあるような業務用のものだったから変な味がしただけで、市販のシャンプーだとそこまで不味いものではないのでは?というか、家で使っているシャンプーのほうが圧倒的にいい匂いがするわけだから、やはり味も良くなっているのではないか?というものでした。

一度疑問を抱いてしまったからには試さずにはいられません。きっと今回は違うはず…、そう信じて僕はシャンプーを歯ブラシにべったりと出したのでした。

 

まあ大体お察しの通りといいますか、歯ブラシを口に入れた途端、強烈な嘔吐感に苛まれたものですから、僕は自分の学習能力の無さを呪うことしか出来ませんでした。

しかも家のシャンプーはなんかスースーする成分が入っていたためか、口をゆすいでも一時間くらいは息をするたびに奇妙な清涼感を味わうハメになってしまったのでした。いい匂いとかそんなものは全くもって関係なく、シャンプーはただただ不味いものでした。

歯磨き粉だのシャンプーだのはやっぱり適切な使いみちをしないといけないんですね。真似しないほうがいいですよ。

アクセス100倍

ぼんやりとアクセス解析なぞを眺めていると、昨日のアクセス数が普段の100倍にも上っていたため、僕は驚きのあまり全身の毛穴という毛穴から勢いよく出血してしまいました。

100倍というと「おいおい、一体どんだけアクセスがあったんだよ…」と思われるかもしれませんが、普段のアクセスは1とか2,割と普通に0の日もあるので100倍とはいえ、実際にはアクセス数は100ちょっとだったのですが、それでもやはりこれは異常と言わざるを得ません。

こんな泡沫ブログになぜこんなにも人が訪れてくれたのか、気になったので調べてみると、あっけなく答えが判明しました。

どうやら前回の日記を読んだ人の中にライトノベルが好きなバーチャルYouTuberとかいう人?がいたらしく、あろうことかそのバーチャルYouTuberが「数字で救う! 弱小国家」の作者に向けて前回の日記を紹介するツイートをしていたのです。しかも何故か作者もそのツイートをリツイートする始末。

そもそもこのバーチャルYouTuberがどこから僕の日記にたどり着いたのか、あの日記が作者に読まれてしまったのか、そのとき作者は何を思ったのか、など疑問は尽きませんが、兎にも角にもそういう背景がありアクセス数が100倍になったようでした。

 

なんというかインターネットって本当に凄いもんですね。こんな僻地に刻まれた文章が作者のもとにまで届いてしまうっていうんですから、これはもうとんでもないことです。作者が読んだかもしれないと思うと唐突に恥ずかしさが湧き出てきて日記を消去したい欲に駆られましたが、まあ書いてしまったものは仕方ないしもうどうしようもありません。まさか作者本人に届くなんて予想できませんからね。

作者本人に届くとわかっていればもっと書きようがあったのに…!とも思いましたが、よく考えてみると僕の文章力ではそこまで違った日記になっていたとも思えないので、あれで良かったのかもしれません。それよりも、作品について述べた文章に一部間違いが合ったことをどうにかするべきだったのでしょう。

"王女だとか元王女だとかいった"と書いていましたが、ただしくは"王女だとか元皇女だとかいった"です。こっそり直してやろうかとも思いましたが、清廉潔白な僕にはそんな事はできやしませんでした。こういうところをアピールしていきたいです。

アピールと言えば、せっかく作者の方に感想文を読んでいただけたならサイン下さい!とかそういうアピールをガンガンしていけばよかった。いまからでも遅くないのかな?サイン下さい!サイン!

 

風邪で頭がボーッとするのでいつも以上にふわふわした日記になってしまったなあと思っていたのですが、読み返してみると普段の日記もこんな感じでしたね。おわり。

異世界との向き合い方

使い終わったエロ本は近くの中学校に寄付しに行くほど温厚篤実で知られる僕ではありますが、そんな僕にも許せないものがあるのでした。

 

僕は未だに中学生の頃の気持ちを忘れられないので、ライトノベルなんかをガンガン読んでいるのですが、そんな僕の大好きなライトノベルの世界では「異世界転生」なるものが流行っているらしいのです。流行っているらしいと言うか、最近では書店に行けば、「異世界」だの「転生」だのといった文字が踊り狂った漫画やラノベが平積みされてますし、深夜アニメをいくつかチェックするとそこにもこれらのワードを確認することが出来ます。これはもう流行っていると言って過言ではないでしょう。

一説によると、こういった作品を楽しんでいるのは中高生だけでなく、現代社会に疲れ果てた大人達が主な読者層になっているというのですから驚くばかりです。ままならない自分を主人公たちに重ね合わせ、つかの間の安らぎを得ているのでしょうか。ハッキリと言わせてもらいますけどね、こんなのは異常ですよ、異常。

いい目にあってるのは主人公たちであって、あなた達じゃないんですよ。不思議な能力に目覚めるのも、女の子たちから言い寄られるのも、周囲からチヤホヤされるのも皆、主人公たちなんですよ。しかもこれはお話ですから、限りなく主人公たちに都合のいいように話が展開されていくわけです。そんなものに自分を重ねて悲しくなったりはしないんですか。物語をそんなふうに使っていいんですか。

よくあるのがあれですよ、なぜか現代社会の知識をもったまま、文化レベルが中世並の異世界に転生した主人公が、その知識をもってして(全然たいしたことないやつ)、周りを驚かせながら成り上がっていく。これはもう、努力はしたくないけどチヤホヤはされたいという欲望が溢れすぎていて本当に酷い。あとは、転生時になぜか特殊能力に目覚めているやつね、これもまあ同様の理由で酷い。なんでこんなものが流行っているのか理解しがたい。ほんとあなた達オタク連中は一体どうなってるんですか。マイナーを愛し、メジャーを貶し、自分の好きなものだけを信じていたあなた達は何処へ行ったんですか。こんな単純な流れに流されていいんですか。挟持はなくしてしまったんですか。

 

とか調子よく書いていたんですが、今PCの横に積んである本を眺めていたら「数字で救う! 弱小国家」とかいう、紛れもなく異世界にいってしまう系のラノベがあったので驚くことしかできませんでした。でもまあなんていうか!?これは数学の力で国難を解決していくっていう物語だし、その数学の力も主人公が努力の末に手に入れたものだから、まあセーフっていうか!異世界だからといって手放しにチヤホヤされるわけでもなく、成果を示して初めて異世界では認知されていない数学というツールを周囲に認めさせていくプロセスなんかは現代社会にも通じるところがありますしね!てか数学とかってまじで万物の根源だし、妙な超能力よりも遥かに説得力があると思うので!

ですが、話を読み進めていくと美しいというパラメータに加え、王女だとか元王女だとかいった最強としかおもえないパラメータを兼ね備えた女性たちと楽しげにやり取りをしている主人公の姿がこれでもかと描かれていたため、僕は唖然とすることしか出来ませんでした。あいつら絶対セックスしまくってると思う。あと、こういう文章は「めちゃくちゃ早口で言ってそう」とかいう低俗な評価を下されそうだな、そもそも自分で読んでいてなかなか気持ち悪いのではないかと気がついてしまったので二重に唖然としてしまいました。

まあでも、話は結構まとまっていて読み進めやすいし、肝である数学パートも理解しやすいように図や簡単な数式を交えながら説明されているので、難しいところがあって挫折するということはありません。さすがは電撃文庫といったところでしょうか、ライトノベルの枠はそのままに、新たな要素を探りながらも面白さを保っているというのはなかなか凄いことじゃないかなあと。

 

異世界ものってのも中々悪くないのかもしれない。